過日のあやまちを 私は言葉にしすぎてしまった
我々は記憶する限りにおいて不自由であり 忘却する権利において自由である。 記憶があらかじめ約束する幸福ほどの不幸はこの世になく、 一寸先の闇をこそ幸福のありかと見まがうべし。
なぜなら記憶は語られた時点で 未来と同じく書換え可能な夢に成り下がる。
誰に届くでもない毒 孤独な毒 ためいきは毒ガス つぶやきも まきちらして私 ビットの砂丘にのまれて
Presented by Megumi Hinokiyama ehmail@ingjapan.or.jp