1997年を私はあと1日生きる

 

一年の終わりに

寒い 目覚めて一日 体がうごかない
このままで どうなるのか
死んでしまうことなど たやすくできない
でも 同じぐらいの 悲しい気持には いつでもなれる
誰も私を 愛していないと思い
誰も私は 愛せないと思い
仲良くなった人とも いつかは気まずくなり
安心できた場所も いつかは居心地が悪くなり
なぜだなぜだと いつも自問して 自答できず

知人が刑務所から出てきた
でもまたスグ お帰りの一発だって
仲間が待っていては 難しいね

知人が突然消息を断った
でもあの子は そういうとこあったから
男のとこだって 相手は黒人
アタシぐらいには 連絡くれてもいいのに

同級生が精神を病んだ
ちょっと重いね そうなっては
今さらあえないしね あうの怖いね

10年来の親友に絶交された
今まで思い出せば ずっとそうだったよね
いつも人のこと見下して 自分は人と違うって いばってばかりで
この年になると 友達ってすごく大事
アタシはあんなこと言われて がまんできなかった

離婚を決めた友人は 新しい生活を生きている
未遂で終わった友人は さりげなく強く生きている
バイトは慣れた 金もたまった お客とは寝ない 面倒だから
私に乗った人は14 私が乗った人は内2
愛してくれているかを 確かめる術もない人で12
裏切った 裏切りつづけた
自分でついた嘘に また自分で嘘をつく

よかった やっと終わる
来年はうまくやろう
来年はうまく生きよう

 

 

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Presented by
Megumi Hinokiyama
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