Update 980601

 

普通の話
 

 今日は普通の話をしましょう。だらだらと長くなりますので、社内LANや専用線からじゃない方にはダウンロードしてお読みになることをお薦めします。あ、余計なお世話ですね。
 さて、お陰様でこんなページも細々と続けていると、ずいぶん沢山の方が見に来て下さるようで、メールも時々いただきます。ページへのご意見などもあります。エロティックな表現を過度に期待される方もいれば、最近の内容は(たぶん2月頃からの日記的表現をさしていらっしゃるのだと思います)ちっとも妄想じゃないじゃないか、などとお怒りのご意見も。2ヶ月も更新していなかったのにもかかわらず、掲示板にコメントをいただいたり、カウント数も日々更新していた頃に戻っています。ありがたいことです。
 最近よくいただく質問に「めぐみさんって一体どんな人なんだろう」というものがあります。まぁ、世の中には知らない方がいいこともあるといいます。少なからずもご期待いただいている以上、今さらよくできたネットおかまというオチにもできませんから、何か皆様のご妄想の足しにでもなるようなキーワードを、思いつくままに羅列してみましょう。現在は携帯電話の番号から所在を割り出すビジネスもあるようですから、パーソナルな情報を垂れ流すのは、自ら危険に飛び込むようなものではありますが。
 オイルショックの頃に生まれました。浅間山荘事件の頃は父のお腹の中でした。生まれる時は逆子だったそうです。病院が間に合わず、産婆さんに取り上げてもらいました。物心ついてから、是非ともお礼をと思いましたがもうなくなっておられました。
 普通の家庭に育ち、普通の幼少時代を育ち、近所の区立小学校に通い、特筆することもなく生きてきました。思いでと言えば、学級新聞を作ることにせいを出していました。毎日駄洒落を一つ考えることを目標にしていました。いじめも登校拒否も知りません。背の順に並ぶと、6年間ずっと一番前でした。
 中学に入ると、吹奏楽部に入部しましたが、複式呼吸がうまくならず、パーカッションの担当になりました。しかし、先輩にスリッパで頭をはたかれ、嫌気がさして2ヶ月ほどで退部しています。その後は名前だけ水泳部に所属し、部室に後輩を呼び出す日だけは顔を出し、しぼられて泣きながら出てきたところを「みんなの為を思って厳しいことを言うのだからね」などとなぐさめて、点数をかせいでいました。素行の悪い生徒になぜかしたわれ(でも今思えばいいように使われていたのかもしれません)よく家に遊びにいきました。お母さんから「めぐみちゃんから学校に行くように言ってちょうだい」などとよく頼まれました。喫煙を覚えたのもその頃です。少し人と違う生徒が集まる学級がありました。なぜかその人達に慕われ、あまり何を言っているか解らない話に相槌を打ったりしました。
 得意な学科は音楽でした。それ以外は成績は2と3ばかりだったと思います。文化祭などあると、バンドを率先してやりました。そのころ聞いていた音楽は、はっぴいえんどなどの古いフォークソングや、町田町蔵やスターリンなどのパンクロックで、尾崎豊はなんとなく空々しく思っていました。カバンにはまだ版形の小さかった頃の宝島とガロがいつも入っていました。あまり友達とは話があわなかったかもしれません。そういうのが格好いいとも思っていたのでしょう。
 何かサークルに入らなくてはならなかったので、楽そうなイラストサークルに所属していました。同人誌を作っていた先輩がいて、誘われてイラストなど書いたりしていました。即売会というものがあるので参加しないかといわれ、区の会館に連れていかれると、そこにはオタクと呼ばれる人達がたくさんいて、みんな人の目を見ないで話す人ばかりで、ついてすぐに学生服を着るように言われ、先輩なので言われたとおりにするのですが、アニメやパロディのいやらしい漫画の下手くそな絵に自己満足している姿を見て、こんな人達を同類なのは嫌だと思い、だんだん足は遠のきました。
 始めてセックスをしたのは15の頃です。今思い出しても、どうでもいいような感じでした。その頃のことはよく覚えてはいますが、あまり言いたくはありません。あのことがなければ、もっと人を好きになれたのかとも思いますが、いづれにせよ自分でしたことです。
 勉強ができなかったので、地元のふきだまりのような高校に進みました。同性しかいない学校だったので、気楽ではありました。なぜか手紙を持ってきたり、待ち伏せされたりすることが多く、そんなふうにちやほやされることも悪くはない気分で適当に相手をしていました。この頃のことも今となってはどうでもいいことばかりのような気がします。他校の友達も多く、放課後はいつもの溜まり場のゲームセンターでタバコばかり吸っていました。
 今でもあまりその頃と変わりのないような気がします。なぜならば、ここから先の人生は、ことさら思い出して書くようなことがないからです。とりあえず最近の私は、一日2箱のメンソールを吸い、10代の頃より15kgも太って、1週間に3回ほどのセックスをして、好きな体位はバックで、下付なので正常位は痛いから苦手です。フェラチオを言われればやりますが好きではないです。あいかわらずクンニリングスは嫌いです。定期の収入はありません。バイト先の源次名はリナです。週に3回お店に出ています。お酒はビールが好きで、寝る前にコロナを一本飲むのが習慣です。職安にはいっていません。一度行きましたが、嫌な気が停滞しているようで行っていません。縁の切れない男性が5人、女性が1人いて面倒です。家賃7万4千円の部屋に住んでいます。ワンルームマンションの8階で、ヤクザの事務所があります。好きな食べ物はチョコレートで、嫌いな食べ物はシイタケ、よく見るTVはNHKと教育テレビとニュースです。ドラマやバラエティはほとんど見ません。日々起こる事件が一番ドラマチックだと思うからです。座右の名は「太く短くタスキに長く」です。
 いかがですか?何か私を理解する糸口になりましたでしょうか。取り立てて面白くもない独り言です。もしさぞやきわどいひとひねりがあるだろうと期待された方がいらっしゃいましたら、申し訳ありませんでした。人となりなんぞ何も特別じゃぁありません。みんな人という共通項の上では「人」なだけですから。他人のたわごとより、自分の人生が一番先が解らず、自信が持てず、不安だらけで、はっきりしたことなど言えないはずです。だからこそ一番面白いのかもしれません。まぁ、こうして書いたことが本当でも、全部嘘でも、書いたということだけは真実です。そこから先の全ては、やっぱりご妄想におまかせするよりほかはありません。
 皆様、どうぞご自分の人生ドラマを満喫されてください。大学時代熱心に考えずに就職してうだつのあがらないサラリーマンでも。30代をむかえて今だ独身で特別個性もなく出会いがなくても。外食とコンビニが冷蔵庫の生活で健康診断で肥満の傾向にあると診断されても。まだ若いのに頭の毛が少なくなっていくのを止められなくても。とりあえずボーナスでヴィトンを買って昼休みは同僚と通信販売のカタログに丸を付け、ノンブランドのワードローブに自分のセンスを信じて疑わなくても。同級生から結婚の報告を聞くたびあせるくせに自分からは何もできず、友達の紹介で今の季節バーベキューなど参加して自分をかえりみず男性陣のルックスばかりチェックしていても。いい年してメールフレンドなどといいながらしょせん文通なのに本気で出会いを期待していても。ストレス解消がカラオケやチューハイや行き付けのスナックでも。趣味がドライブやスノーボードやゴルフや映画鑑賞でも、不倫でも、愛人でも、援助でも、風俗でも。自分だけは違うと思っていても、みんな所詮同じだと思っていても。ご自分の人生ドラマです。お元気で、ごきげんよう。
 

 

 

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